1. ホーム
  2. 家電
  3. 家電
  4. 季節・空調家電
  5. ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 [振込不可]
男性に人気! 低価格 ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 振込不可 comcoleasing.com comcoleasing.com

ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 [振込不可]

8556円

ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 [振込不可]

制菌・消臭カーペット本体【3畳用】。

■敷く消臭元
商品の表側に制菌(※1)・消臭(※2)加工を施しました。(※1:全ての菌に効果があるわけではありません。※2:汗臭に含まれる酢酸、イソ吉草酸、アンモニアに対する繊維上での消臭効果)

■ダニ対策機能
高温でダニ対策します。

■暖房面切替
全面・左・右と暖房面を切り替えることが出来ます。

本体サイズ約235x195cm
本体重量約4.1kg
表地ポリエステル100%
カバー丸洗い不可
暖房面積切替3面
ダニ対策
オートオフ6時間
消費電力720W
仕様1制菌・消臭加工
仕様2ダニ退治機能


ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 [振込不可]

Amazon | 山善 空気をキレイにする 省エネマイコン搭載 ホットカーペット本体(3畳タイプ) 小さく折りたためるタイプ SUE-S301 グレー | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチンAmazon | 山善 空気をキレイにする 省エネマイコン搭載 ホットカーペット本体(3畳タイプ) 小さく折りたためるタイプ SUE-S301 グレー  | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチン
WOODSTOCK(ウッドストック) バックステップキット 4POS ブラック GSX-250R WBS-S15-BB ニッセイ 電気ウォーマーポット NWS−830C
写真付きレビュー】制菌・消臭 ホットカーペット 「敷く消臭元」 ノーマルタイプ (3畳) NUK-301 電気カーペット 床暖房カーペット ホットカーペット ホットマット 3畳タイプ 三畳 山善 YAMAZEN 【送料無料】の通販商品口コミ情報 | RoomClipショッピング写真付きレビュー】制菌・消臭 ホットカーペット 「敷く消臭元」 ノーマルタイプ (3畳) NUK-301 電気カーペット 床暖房カーペット  ホットカーペット ホットマット 3畳タイプ 三畳 山善 YAMAZEN 【送料無料】の通販商品口コミ情報 | RoomClipショッピング
人気激安) ポスト投函 井藤漢方製薬 亜鉛マカ シトルリン 60粒入 rmladv.com.br人気激安) ポスト投函 井藤漢方製薬 亜鉛マカ シトルリン 60粒入 rmladv.com.br
楽天市場】ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 [振込不可] : ソフマップ楽天市場店楽天市場】ヤマゼン 敷く消臭元 制菌消臭 電気カーペット本体 3畳タイプ NUK301 [振込不可] : ソフマップ楽天市場店
楽天市場】ホットカーペット 3畳 小さく折りたためる ホットカーペット本体 SUB-301 電気カーペット 床暖房カーペット 3畳タイプ 三畳 おしゃれ 山善 YAMAZEN 【送料無料】 : くらしのeショップ楽天市場】ホットカーペット 3畳 小さく折りたためる ホットカーペット本体 SUB-301 電気カーペット 床暖房カーペット 3畳タイプ 三畳  おしゃれ 山善 YAMAZEN 【送料無料】 : くらしのeショップ
湘南太郎 4
特になし

楽天市場】制菌・消臭 ホットカーペット 「敷く消臭元」 ノーマルタイプ (3畳) NUK-301 電気カーペット 床暖房カーペット ホットカーペット ホットマット 3畳タイプ 三畳 山善 YAMAZEN 【送料無料】 : くらしのeショップ楽天市場】制菌・消臭 ホットカーペット 「敷く消臭元」 ノーマルタイプ (3畳) NUK-301 電気カーペット 床暖房カーペット ホットカーペット  ホットマット 3畳タイプ 三畳 山善 YAMAZEN 【送料無料】 : くらしのeショップ
Amazon | [山善] 空気をきれいにする ホットカーペット 3畳 省電力モード搭載 (195cm×235cm) (6時間オートオフタイマー) (コンパクト収納) (ダニ退治機能) SUS-303 | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチンAmazon | [山善] 空気をきれいにする ホットカーペット 3畳 省電力モード搭載 (195cm×235cm) (6時間オートオフタイマー)  (コンパクト収納) (ダニ退治機能) SUS-303 | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチン
シングルベッド ブラック 組立式 黒
Amazon カスタマー 5
早速、お送りいただきありがとうございました。直ぐに試してみましたが、芽切の部分が広く取られており使い安かったです。今までのものより更に効率的で最高でした。

Amazon | 山善 空気をキレイにする 省エネマイコン搭載 ホットカーペット本体(3畳タイプ) 小さく折りたためるタイプ SUE-S301 グレー | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチンAmazon | 山善 空気をキレイにする 省エネマイコン搭載 ホットカーペット本体(3畳タイプ) 小さく折りたためるタイプ SUE-S301 グレー  | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチン
KUSTOM 3000ZX 1
とりま三菱の狭いプラグホールには入りました。しかし、プラグは外せるが取り付けはプラグにソケットがくっついてエクステンションから抜けてしまう。プラクソケットの3/8の取り付け面に窪みもなくボールジョイントが引っ掛からないのが原因のようです。なのでプラグを保持する金具を落ちるギリギリまでユルユルにしないとソケットがプラグごと残ります。安さに負けて買ってしまったが、あまり頻繁に使わないので、仕方ないかと諦めます。

RIDGID(リジッド) 38702 R-200 1 ダイス ×1個 アールエフヤマカワ リフレッシュテーブル3 φ800 ウォルナット ブラック脚 RFRT3-800DM-BL
item-shopping.c.yimg.jp/i/n/ikelive_ifrose-220-4pitem-shopping.c.yimg.jp/i/n/ikelive_ifrose-220-4p
Amazon | [山善] ホットカーペット 3畳 消臭元 (ダニ退治機能) (左右暖房面切替) (裏面すべり止め加工) (195cm×235cm) グレー NUK-301 | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチン 通販Amazon | [山善] ホットカーペット 3畳 消臭元 (ダニ退治機能) (左右暖房面切替) (裏面すべり止め加工) (195cm×235cm)  グレー NUK-301 | 山善(YAMAZEN) | ホーム&キッチン 通販
雑貨 ヨーロピアンカラー塗装5アーム金属合金錫キャンドルホルダーキャンドルランタンキャンドルスタンドホームデコレーション用ZT005 European color Painted 5 arm metal alloy tin candle holder candle lantern candle stand for home decorationZT005 こたつ 6人 8人 6人掛け こたつテーブル こたつ用 ヒーター 3点セット 鏡面仕上 長方形(75×105cm) テーブルカラー ラスターホワイト 布団カラー ミッドナイトブルー Pillow Shoulder Bag レディース
袋帯 秀品 夏帯 絽 横段 幾何学 灰白 お太鼓柄 正絹 ハンドルアッパーブラケット AGRAS(アグラス) ZRX1200 DAEG(ダエグ)
thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/nikkoseed/ca...thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/nikkoseed/ca...
Daytona (デイトナ) ローダウンリアショック280MMメッキ SR すのこベッド 二つ折り式 檜仕様 ダブル 涼風 新生活 引越し 家具 ※北海道送料別途 ※沖縄 離島はお届け不可 メーカーより直送します HNK-2-D (業務用5セット) ニッポンスリッパ 抗菌ベストHスリッパ 34858-3BR 10足 シックス エイト シックス 686 レディース スキー・スノーボード ボトムス・パンツDark Lagoon Heather
MJ! 3
スイッチ周りの右上角の爪が小さいので引っかかりが弱いのが気になる。短期間でガバガバになったり、下向けると落ちてしまうかもしれない。また、回転する部位の円形ベゼルの止めが弱いので家内が移動した時に外れてしまった。自分ではめ直したのだが、はまり具合が心もとない感じである。丁寧に扱わないと長持ちしないであろう。布の質感はいいのだが、カバンに入れて毎日持ち歩くのはちょっと無理か。まあ安いので消耗品と思えばよい。着せ替えると新しい気分になりますしね。

玩具関連 イベントなどにおすすめ コウノドリ SEASON2 Blu-ray BOX[4枚組]

2022年8月18日 (木)

イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド南部編 II

「イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド南部編」から、前回割愛したサウス・ウェスト South West のデヴォン Devon、コーンウォール Cornwall にある鉄道路線をいくつかピックアップしよう。


サウス・デヴォン鉄道
リヴァーフォード橋 Riverford Bridge 付近(2015年)
Photo by Geof Sheppard at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

「保存・観光鉄道リスト-イングランド南部」
http://map.on.coocan.jp/rail/rail_englands.html


「保存・観光鉄道リスト-イングランド南部」画面

項番34 ダートマス蒸気鉄道 Dartmouth Steam Railway

高い人気を維持する保存鉄道は、何かしら支持される理由をもっている。規模やアクセスの良さ、ディナー列車やスチーム・ガラ(蒸機まつり)などのイベントはもちろんだが、著名な観光地を走る、またはそこへ通じているという地の利も大きい。車窓から見える景色が美しければなおさらだ。

ダートマス蒸気鉄道は、ナショナル・レールのリヴィエラ線(後述)と接続して、ペイントン Paignton ~キングズウェア Kingswear 間10.8kmを走る標準軌の保存鉄道だ。起点があるデヴォン南岸のトーベイ Torbay 一帯は高級保養地で、日照時間が長く、気候が穏やかなことから、「イングランドのリヴィエラ English Riviera」と称えられてきた。

ペイントン駅を出発した列車は、トー湾 Tor Bay の晴れやかなビーチの前を通過した後、海原を見下ろす丘陵地へ上っていく。サミットのトンネルを抜けると、今度は三角江の深い谷の縁に降下する。終点キングズウェア駅はダート川の三角江 Dart Estuary に面し、対岸の港町ダートマス Dartmouth へフェリーが連絡する(下注)。

*注 フェリーが着くダートマスの埠頭には、列車が来ない「駅」が設置されていた。駅舎は保存され、レストランに活用されている。

この片道25分余の鉄道とフェリーでつなぐダートマスは、トーベイの滞在客にとって気軽に行ける行楽地だ。立地の良さを反映して、シーズン中、列車は5往復から、繁忙日には11往復もの設定がある。

蒸気鉄道を運営するのは、ボランティア主体の非営利組織ではなく、事業会社のダート・ヴァレー鉄道会社 Dart Valley Railway Ltd だ。同社およびグループ会社は周辺のバスやフェリー、クルーズ船も運行していて、各種乗り物に有効な周遊乗車券が発売されている。


ダート川三角江を行く蒸機71000号(2011年)
Photo by Geof Sheppard at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

項番35 サウス・デヴォン鉄道 South Devon Railway

ダート川 River Dart は、国立公園のダートムーア Dartmoor を水源に、南へ流れ下る長さ75kmの川だが、なぜか保存鉄道に縁が深い。河口には上述のダートマス蒸気鉄道が来ているし、中流域のトットネス Totnes とバックファストリー Buckfastleigh の間にも、川筋に沿ってサウス・デヴォン鉄道がある。

地理的に近いだけでなく、2本の路線は1991年まで同じ事業会社に属していて、いわば姉妹鉄道の関係にあった。サウス・デヴォン鉄道は当時ダート・ヴァレー鉄道 Dart Valley Railway という名称だったが、1991年に会社が不採算を理由に手を引いた後(下注)、現在の非営利組織が運行を引き継いだ。

*注 現在、ダートマス蒸気鉄道を運行しているダート・ヴァレー鉄道会社は、もともとサウス・デヴォン鉄道(旧ダート・ヴァレー鉄道)の運営のために設立された会社だった。

ダートマス蒸気鉄道を海線とすれば、サウス・デヴォン鉄道は谷線だ。トットネス発の列車では、川は左側に現れる。緑うるわしい谷あいで、近づいては遠ざかるこの川を眺めながら、バックファストリーまで10.7km、片道30分の旅だ。途中に待避線をもつ信号所があるが、通常ダイヤでは列車交換は行われない。

なお、起点のトットネス・リヴァーサイド Totnes Riverside 駅は、ナショナル・レール、エクセター=プリマス線 Exeter–Plymouth line のトットネス駅の川向う、フットパスの橋を渡って徒歩5~6分のところにある。


バックファストリー駅に入る蒸気列車(2011年)
Photo by Nilfanion at wikimedia. License: CC BY-SA 3.0
 

項番41 ボドミン・アンド・ウェンフォード鉄道 Bodmin and Wenford Railway

19世紀前半までコーンウォールは海上交通に多くを依存していた。それで、丘の上の町ボドミン Bodmin に最初に通じた鉄道(下注)は、北岸の河口港ウェードブリッジ Wadebridge からやってきた。1834年のことだ。一方、1859年に開通した幹線鉄道(現 コーンウォール本線 Cornish Main Line)は、町から南東に5km離れた谷の中に通された。この間を結んだのが1887~88年に開通したボドミン・アンド・ウェンフォード鉄道だ。

*注 ボドミン・アンド・ウェードブリッジ鉄道 Bodmin and Wadebridge Railway という。このボドミン駅は町の北西にあり、後に、ジェネラル駅と区別するためにボドミン・ノース Bodmin North に改称。

ボドミンのターミナル駅は、最初の鉄道とは市街を隔てた反対側に設けられ、ボドミン・ジェネラル(総合駅)Bodmin General と称した。頭端式の構造で、到着した列車はここで進行方向を変えて出発する。1986年に活動を開始した保存鉄道も、この駅が拠点だ。東はコーンウォール本線と接続するボドミン・パークウェー Bodmin Parkway、西はボスカーン・ジャンクション Boscarne Junction(下注)の間10.5kmのルートで走っている。

*注 旧ボドミン・アンド・ウェードブリッジ鉄道との接続点に位置する。

丘の上の駅から見れば、東も西も25‰勾配のある険しい下り坂だ。それでボドミンへの帰り道では、タンク機関車に坂道での力闘が求められる。所要時間は東が20分、西が14分、ボドミン・ジェネラルを交互に発着する形でダイヤが組まれている。


(左)ボドミン・ジェネラル駅(2017年)
Photo by The Basingstoker at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
(右)ボスカーン・ジャンクション駅(2015年)
Photo by Andrew at flickr.com. License: CC BY 2.0
 

デヴォンやコーンウォールでは、一般路線にも見どころが多い。

項番32 リヴィエラ線 Riviera Line

北部のセトル=カーライル線 Settle–Carlisle line などとともに、イギリスの絶景列車を紹介するサイトで常に最上位を争っているのが、リヴィエラ線だ。線名は、先述の「イングランドのリヴィエラ English Riviera」に由来している。列車は、エクセター Exeter(セント・デーヴィッズ St Davids 駅)~ニュートン・アボット Newton Abbot ~ペイントン Paignton の45kmを直通する(下注)。

*注 このうち、エクセター・セント・デーヴィッズ~ニュートン・アボット間はエクセター=プリマス線との共有区間。

リヴィエラ線最大の見せ場が、ドーリッシュ・ウォレン Dawlish Warren からテインマス Teignmouth の手前までの約6kmだ。イングランド南西部は三角江が深く入り込み、海岸線には断崖が続く。そのため、幹線鉄道の大半は内陸に通されているのだが、ここでは珍しく、断崖直下の波打ち際を列車が通過する。海が荒れると波しぶきをかぶるような場所で、過去に何度も護岸が流失して不通になったことがある。

しかし穏やかな日なら、車窓には英仏海峡の青い水平線が一文字に延び、乗客の目をいやおうなしに奪う。本家リヴィエラのような断崖を貫く連続トンネルも、憎いアクセントだ。護岸の上は遊歩道に開放されているので、途中下車して、海原と列車を眺めながらのハイキングもいい選択だろう。

海岸区間だけでなく、その前後も見過ごせない。線路はエクス川 River Exe とテイン川 River Teign の三角江に沿っていて、外海とは対照的に、波静かな水面(干潮時は干潟)を存分に眺めることができる。これらを含めれば、約21kmにわたって水辺の景色が断続する特異な路線だ。


ドーリッシュの海岸線を行くHST(2015年)
Photo by Kabelleger / David Gubler at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

項番38 テーマー・ヴァレー線 Tamar Valley Line

海辺を走るリヴィエラ線に対して、テーマー・ヴァレー線は内陸を拓く支線だ。港湾都市プリマス Plymouth から北へ23km、ガニスレーク Gunnislake という町のはずれの小さな駅まで行く。沿線に目立った観光地もなく、実際に存続しているのが奇跡なくらいのローカル線だ。

鉄道がたどるテーマー川の谷 Tamar Valley は、幅の広い三角江が奥まで続いている。そのため、代替ルートになる道路橋がないという理由で、これまで廃線を免れてきた。それだけに橋梁は路線のアドバンテージで、かつ車窓景観上も重要なポイントになっている。

列車は、名橋ロイヤル・アルバート橋 Royal Albert Bridge の下をくぐった後、自らも長さ453m、17スパンのテーヴィー橋 Tavy Bridge で三角江を渡る。ビア・オールストン Bere Alston でスイッチバックした後は、長さ約270m、高さ37m、12のアーチを連ねるカルストック高架橋 Calstock Viaduct の上からの壮大な眺望が待っている。

ガニスレークまで45分。合間に見えるテーマー川の、蛇行する谷と丘の織り成す景色も美しく、単純往復でも訪ねる価値のある路線だ。


テーマー川をまたぐカルストック高架橋(2005年)
Photo by Ben Harris at wikimedia. License: public domain
 

項番40 ルー・ヴァレー線 Looe Valley Line

内陸を通る幹線からは、河口の港町へ向けて支線がいくつか建設されてきた。ルー・ヴァレー線もその一つで、コーンウォール本線 Cornish Main Line のリスカード Liskeard からイースト・ルー川 East Looe River の谷を通って河口のルー Looe まで14kmを、気動車が約30分で結んでいる。

もともとこの路線はコーンウォール本線とは関係がなく、ボドミン・ムーア Bodmin Moor の採石場からルーの港へ直接、花崗岩を運び出していた貨物鉄道だった。後に旅客輸送の便を図って、クーム・ジャンクション Coombe Junction とリスカードの間に連絡線が建設された。両駅間は、距離こそ1km未満だが、高度差は60mを超えるため、オメガループとスイッチバックを駆使してアクロバティックにつなげたところが見ものだ。

クーム・ジャンクションで進行方向を変えた列車は、イースト・ルー川の狭い谷をゆっくり下っていく。潮位が高い時間帯なら、ルー駅到着の数分前から右手の谷底に水が満ちてくるはずだ。この三角江の感潮域を眺めているうち、前方にルーの市街地が近づいてくる。


ルー川三角江の築堤(2019年)
Photo by Steve Edge at flickr.com. License: CC BY-NC 2.0
 

項番44 セント・アイヴズ・ベイ線 St Ives Bay Line

一般路線の最後に、コーンウォール半島の先端近くにあるセント・アイヴズ・ベイ線を挙げておこう。コーンウォール本線のセント・アース St Erth から、北海岸のリゾート地セント・アイヴズ St Ives に至る支線だ。わずか6.8kmの短い支線だが、リヴィエラ線と同様、車窓風景には定評がある。

列車はセント・アースから、最初ヘール川 River Hayle の三角江のへりをたどって、河口に出る。それから海岸線に沿って、崖の上の緩斜面を西へ向かう。一つ目の岬を回ると、カービス・ベイ Carbis Bay のビーチが視界に入ってくる。リヴィエラ線よりかなり高所を走るので、俯瞰形のパノラマがすばらしい。もう一度岬を回れば、早や終点が近づく。

観光エリアは駐車場が混むことから、セント・アース駅前に車を置いて列車でセント・アイヴズに移動するパーク・アンド・ライド利用者も多い。そのため、列車は日中30分間隔で発車する。ところが、中間に待避線がないため、1編成でのシャトル運行だ。片道12分かかるので、両端駅では到着の3分後に、さっさと折り返さなくてはならない。絶景車窓もさることながら、イングランド最西端の支線がこれほど忙しいとは予想外だ。


カービス・ベイのビーチを見下ろす(2018年)
Photo by www.sykescottages.co.uk. License: CC BY 2.0
 

項番31 シートン軌道 Seaton Tramway

イングランド編の締めくくりに紹介するのは、デヴォン東部の海沿いの町シートン Seaton を走っているユニークなトラム(路面電車)の観光鉄道だ。どこがユニークかというと、使われているトラムが、実際に市内で使われたオリジナルではなく、それを1/2から2/3にリサイズした複製品なのだ。

保有する車両は、スランディドノのダブルデッカーやブラックプールのボートトラムなど15両に上る。どれも本物と見分けがつかないほど精巧に造られていて、人の背丈と比べなければ縮小寸法であることさえ気づかないかもしれない。

もともとこれは、小型自動車メーカーのオーナーだったクロード・レーン Claude Lane が、第二次大戦後間もないころから趣味で手造りしていたものだ。彼は、走らせる場所を探して各地を転々とした後、最終的にシートンにあった標準軌の廃線跡を買い取った。そして2フィート9インチ(838mm)軌間で線路を敷き直し、駅や車庫を建てていった。1970年開業のこの軌道で、運行会社は主亡き後も操業を続けている。

ルートは、海岸にほど近いシートンのターミナルから、車庫のあるリヴァーサイド Riverside を経て、内陸のコリトン Colyton までの4.8kmだ。リヴァーサイドから先は旧線跡で、自然保護区に指定されたアックス川 River Axe の三角江と湿地帯をほぼ直線で貫いていく。終点まで25分前後かかる。

なにぶん車内は狭く、乗れる人数には限りがある。それでトラムは20分ごとに次々と出ていく。天気が良ければ、野鳥観察ができるというダブルデッカーの2階席がお薦めだ。


アックス川三角江のへりを行くリサイズトラム(2010年)
Photo by Markus Schroeder at flickr.com. License: CC BY-NC-ND 2.0

(左)トラム2階席からの眺め(2005年)
Photo by David P Howard at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
(右)リヴァーサイド車庫(2021年)
Photo by Chris j wood at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

★本ブログ内の関連記事
 イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド北部編
 イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド中部編
 マイセン 透かし皿 飾り皿 ピアス皿 アンティーク [jgg]

 フランスの保存・観光鉄道リスト-北部編
 フランスの保存・観光鉄道リスト-南部編

2022年8月11日 (木)

TRUSCO フェルール継手スーパー柔軟フッ素ホース Φ19X1SX1m TE-SJB-19-F1S-1 ( TESJB19F1S1 ) トラスコ中山(株)

「イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド南部編」では、ロンドン London、サウス・イースト South East、サウス・ウェスト South West の各地方 Regions の路線を取り上げた。地理的にはドーヴァー海峡沿岸からコーンウォール半島まで東西500kmの範囲で、保存鉄道や観光路線の密度はかなり高い。


グロスタシャー・ウォリックシャー蒸気鉄道
ゴザリントン Gotherington 駅(2017年)
Photo by Juan Enrique Gilardi at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
 

「保存・観光鉄道リスト-イングランド南部」
http://map.on.coocan.jp/rail/rail_englands.html


「保存・観光鉄道リスト-イングランド南部」画面

項番9 ブルーベル鉄道 Bluebell Railway

保存運行のパイオニアであり、貴重な蒸機を30両以上も保有するブルーベル鉄道が、イギリスを代表する標準軌の保存鉄道であることを疑う人はいないだろう。

1960年8月開業のブルーベル鉄道は、標準軌では北部のミドルトン鉄道 Middleton Railway に次いで、2番目に古い保存鉄道だ。ただし2か月先んじて始動したミドルトンは、その後9年間貨物輸送に集中していたので、単純には比較できない。それまで狭軌線しか例のなかった鉄道保存の動き(下注)が標準軌の路線に拡がっていく過程で、先導役を担ったのはブルーベルだったはずだ。

*注 保存鉄道化は狭軌線のほうが早く、1951年のタリスリン Talyllyn、1955年のフェスティニオグ Ffestiniog、1960年のレーヴングラス・アンド・エスクデール Ravenglass and Eskdale などの例がある。

運行はまず、南端の拠点シェフィールド・パーク Sheffield Park と、駅のない北側の折返し点との間を往復するところから始まった。その後、ルートは段階的に北へ延伸されていき、1994年にはキングズコート Kingscote に、そして2013年にはついにイースト・グリンステッド East Grinstead に達して、線路は再び全国路線網とつながった。ロンドン中心部からオクステッド線 Oxted line の電車で約1時間と、アクセスも大きく改善された。


キングズコート駅での列車交換(2013年)
Photo by Peter Trimming at wikimedia. License: CC BY 2.0
 

美しく整備された客車で行く旅はもとより、さまざまな時代の様式で復元された駅舎にも注目したい。シェフィールド・パークは路線が開通した1880年代を、またホーステッド・キーンズは1920年代、ビッグ・フォー(四大鉄道)の一角だったサザン鉄道 Southern Railway の様式を、それぞれ再現している。建物ばかりか、看板や荷物などさりげなく配置された小道具もノスタルジーを盛り上げる。

路線長は17.7kmあり、片道40~50分を要する。ハイ・ウィールド High Weald と呼ばれる丘陵地を横断していくため、坂道が続くが、それは取りも直さず、蒸機の見せ場が多いことを意味する。高架橋やトンネルなど、目印となる構築物にも事欠かず、乗っても撮っても魅力の尽きない保存鉄道だ。


看板や小道具にも注目
(左)ホーステッド・キーンズ駅5番線(2019年)
Photo by www.mgaylard.co.uk at wikimedia. License: CC BY 2.0
(右)同 3・4番線(2013年)
Photo by James Petts at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
 

項番5 ケント・アンド・イースト・サセックス鉄道 Kent and East Sussex Railway

同じように南東部の美しい田園地帯を通過していく路線に、ケント・アンド・イースト・サセックス鉄道がある。ブルーベルほど完璧に仕上がっていないかもしれないが、むしろそうしたのどかさが心地よいと思うファンも多いだろう。

路線は、1896年に成立した軽便鉄道法に基づいて建設された支線の跡を利用している。沿線はローザー・レヴェルズ Rother Levels と呼ばれるローザー川の氾濫原だ。低地で線路を通しやすい反面、乾いた丘に立地する集落からは遠かった。利用不振で1961年に路線は廃止され、1974年に保存鉄道として再スタートを切った。

列車は現在、テンターデン・タウン Tenterden Town 駅とボディアム Bodiam 駅の間16.2kmを走る。シーズン中は週3~4日、8月はほぼ毎日の運行で、蒸気列車または気動車が3~5往復している。

かつて旧線はボディアムからさらに西へ進み、ロバーツブリッジ Robertsbridge 駅でナショナル・レールのヘースティングズ線 Hastings line に接続していた。目下、このミッシングリンクを埋める作業が進行中だ(下注)。完成するとブルーベルのように、電車から直接乗り換えが可能になるとともに、総延長は21.7kmと、イギリスの保存鉄道で十指に入る長さになる。

*注 ロバーツブリッジ駅のホームや配線は完成し、試験列車も運行されているが、駅間の廃線跡は農地に転用されており、買収交渉が進められている段階。


テンターデン・タウン駅(2015年)
Photo by Train Photos at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
 

項番17 ワイト島蒸気鉄道 Isle of Wight Steam Railway

ポーツマス Portsmouth から、フェリーで海峡を渡ってワイト島 Isle of Wight、ライド Ryde の港へ。さらに桟橋からナショナル・レール、アイランド線 Island line の電車に乗って約10分。到着したささやかな片面ホームが、蒸気鉄道への乗換駅だ。

スモールブルック・ジャンクション Smallbrook Junction と呼ばれるこの駅は乗換専用で、周りに公道がなく外に出られない。それでアイランド線の電車も、保存鉄道の運行時間帯に限って停車するという特殊な扱いになっている。

島の主要な観光資源に数えられているワイト島蒸気鉄道は、ここから西9kmのウートン Wootton まで、鄙びた田園地帯の中を行く路線だ。中間のヘーヴンストリート Havenstreet 駅に機関庫があり、列車はそこを起点に、ルートの両端で折り返し、またヘーヴンストリートに戻る形で運行されている。1往復の所要時間は50~60分だ。

鉄道は、19世紀生まれのヴィンテージ機関車や客車に出会えることでも知られている。かつて島の路線は新車を購入する余裕がなく、本土からもたらされる中古車両に依存していた。そのため、廃止後に残されたのも、こうした古い世代のものだった。島の苦しい台所事情が、今では保存鉄道の価値を高めるのに一役買っている。


1891年生まれの蒸機W24「カルボーン Calbourne」
ウートン駅にて(2014年)
Photo by ARG_Flickr at wikimedia. License: CC BY 2.0
 

項番18 グロスタシャー・ウォリックシャー蒸気鉄道 Gloucestershire Warwickshire Steam Railway

コッツウォルズ Cotswolds は、波打つ草の丘と蜂蜜色をした石壁の村の風景で、高い人気を保つ観光エリアだ。その一角を、グロスタシャー・ウォリックシャー蒸気鉄道の列車が走っている。名称にコッツウォルズの名こそ入っていないが、地域の観光アトラクションとしてよく知られた存在だ。

鉄道の拠点は、ルートの中間、トディントン Toddington 駅にある。1984年開業時の走行線は、この駅から1マイル(1.6km)南の停留所までのささやかなものだった。その後、線路は南へ北へと延伸されて、今や、チェルトナム競馬場 Cheltenham Racecourse からブロードウェー Broadway まで、23kmに及ぶ保存鉄道界有数の長距離路線に成長している。

ルートは、コッツウォルド丘陵の西麓に沿っている。北に向かうと、右手に森に覆われた丘の斜面が、左手にはイヴシャム谷 Vale of Evesham ののびやかな牧野の眺めがどこまでも続く。片道55~60分だが、1日5~6往復運行されているので、途中下車して、駅周辺の散策も楽しんでみたい。トディントンの駅前には、2フィート(610 mm)軌間の軽便鉄道(下注)という別の見どころもある。

*注 蒸気鉄道とは別の団体が、トディントン狭軌鉄道 Toddington Narrow Gauge Railway の名で運行している。走行線の長さは約800m。

なお、どの駅もナショナル・レールとは接続しておらず、公共交通機関で行こうとすると、路線バスの利用が必須だ。


トディントン駅に入線(2017年)
Photo by Juan Enrique Gilardi at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
 

項番23 ブリストル・ハーバー鉄道 Bristol Harbour Railway

今では少なくなってしまったが、かつて港の埠頭や、周辺に立地する工場、倉庫に多数の貨物線が張り巡らされていた。ブリストル・ハーバー鉄道は、こうした臨海線の一部を保存活用した観光鉄道で、イギリスではここでしか見られない。

ブリストルの臨海鉄道はもと8kmの路線網を持っていた。しかし、港の機能がエーヴォン Avon 川河口の外港に移ったことで需要が減退し、1964年に全廃されてしまった。1978年にこのうち2km強の線路を使い、ブリストル工業博物館 Bristol Industrial Museum が産業遺産の動態展示として蒸気列車を走らせたのが、ハーバー鉄道の始まりだ。工業博物館は2011年に拡張されて、エム・シェッド博物館 M Shed Museum と改称されたが、鉄道も新博物館に引き継がれた。

使われているタンク機関車が地元ブリストル製ということも手伝ってか、鉄道はすっかり旧港の名物になっている。乗り場は博物館前で、同じく動態展示物として残されている荷揚げクレーンの建ち並ぶ一角にある。列車は観光客がそぞろ歩く埠頭をゆっくりと通り抜けた後、裏手のエーヴォン川沿いに出ていく。

ルートは2017年に若干短縮され、ヴォクソール橋 Vauxhall Bridge のたもとを終端とする約1.2kmになった。列車はここで折返して、乗り場に戻る。乗車時間は約15分だ。


埠頭を行く蒸気列車(2011年)
Photo by Geof Sheppard at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

項番27 スウォニッジ鉄道 Swanage Railway

スウォニッジ鉄道は、ドーセット Dorset の南岸に向かっていた旧線を復活させた蒸気保存鉄道だ。旧線の終点だったスウォニッジ Swanage に拠点があり、列車は、約9km内陸に戻ったノーデン Norden 駅まで、25分かけて進む。

シーズン中、鉄道はほぼ毎日運行されている。しかも蒸機で5往復、繁忙日にはディーゼルの増便により9往復が走っている。「保存鉄道ベスト」の一つにも挙げられるほどの人気の理由は何だろう。

スウォニッジは港町で、英仏海峡に面してビーチがあり、西側は世界遺産にも登録されたジュラシック・コースト Jurassic Coast の海食崖が続いている。サセックスの海岸ほど混んではおらず、小ぢんまりとした心地のいい町だ。また、鉄道沿線の丘の上にはコーフ城 Corfe Castle という中世の城跡があり、ハイキングの適地になっている。町を訪れた観光客にとって、鉄道はアトラクションの一つであるとともに、名所旧跡への足としても機能しているのだ。

なお、保存鉄道の線路はナショナル・レールのウェアラム Wareham 駅までつながっているのだが、専用ホームがないため、特別行事を除いて接続輸送は実施されていない。

オシャレな収納 家具 関連 移動に便利な液晶用スタンド。
コーフ城を背にして(2015年)
Photo by Twosugars47040 at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

項番28 ウェスト・サマセット鉄道 West Somerset Railway

イギリスで最も長い距離を走る保存鉄道が、ウェスト・サマセット鉄道だ。自社線の長さは22マイル3/4、メートル法に換算すると36.61kmになる。これはナショナル・レールとの分岐点(駅はない)と、ブリストル海峡に面した終点マインヘッド Minehead の間の距離だ。

しかし、ナショナル・レール(下注1)の常時走行は線路容量その他の関係で難しく、列車は通常、自社線内の最初の駅ビショップス・リディアード Bishops Lydeard とマインヘッドの間で運行されている。走行距離は20マイル半(33.0km)に縮まるが、それでもなお走破に80~90分を要する(下注2)。

*注1 幹線格のブリストル=エクセター線 Bristol–Exeter line。
*注2 長距離第2位は北部のウェンズリーデール鉄道 Wensleydale Railway で22マイル(35.4km)だが、こちらも通常は全線運行していない。

このような長い支線がまるごと保存されたのは、1971年の営業廃止と前後して、地元で独自運行の検討が始まり、自治体が鉄道資産の一括取得に動いたからだ。保存鉄道会社は、これをリースして列車を走らせている。

ビショップス・リディアードを出た列車は、まず上り坂に挑む。次の駅クロークーム・ヒースフィールド Crowcombe Heathfield がサミットだ。その後、坂を下り、ウォチェット Watchet 駅の手前とブルー・アンカー Blue Anchor 駅付近では一時的に海が見える。沿線の駅はどれも地方線の素朴な風情をよく保存しているし、内部を博物館にしている駅舎もあって、途中下車の誘惑に抗いがたい。


ウォチェット東方(2011年)
Photo by Geof Sheppard at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
 

項番2 ロムニー・ハイス・アンド・ディムチャーチ鉄道 Romney, Hythe and Dymchurch Railway

ブルーベルが標準軌の代表格なら、狭軌ではロムニー・ハイス・アンド・ディムチャーチ鉄道を挙げないわけにはいかない。

15インチ(381mm)軌間のミニマムゲージながら、ハイス Hythe(下注)からダンジネス Dungeness まで、路線長は実に21.7kmもある。イギリスの狭軌保存鉄道ではもちろん最長で、標準軌を含めても十指に入る長さだ。しかも前半の13kmは複線化されている。

*注 "Hythe" には「ハイス」の表記が定着しているが、実際の発音は「ハイズ [haɪð]」。

歴史も古くて、1927~28年の開通だ。鉄道のオーナーになることを夢見る大金持ちのレーシングドライバーがいて、既存の狭軌鉄道を買収しようとしたがうまくいかない。それなら自分で新しい路線を造ろうと決心して、見つけた場所がここだった、という建設の経緯が伝えられている。しかし彼は、遊覧鉄道ではなく軽便鉄道令に基づく「公共鉄道 public railway」として、これを建設した。すっかり観光化された今でも、公共交通網の一翼を担うという法的位置づけは変わっていない(下注)。

*注 今でこそ孤立線だが、1967年まではニュー・ロムニーで標準軌線との接続があった。

起点のハイス駅は、町の西はずれに位置する。列車は、低湿地帯ロムニー・マーシュ Romney Marsh を縁取る砂州に沿って南下していく。鉄道名とは違い、停車はハイス、ディムチャーチ Dymchurch、それからニュー・ロムニー New Romney の順だ。この後、線路は単線になって、ダンジネス岬の旧灯台前まで行く。終端は機回しが不要なバルーンループ(ラケット状ループ線)になっていて、その途中にダンジネス駅がある。片道約60分。


5月ガラの一シーン、ハイス駅にて(2017年)
Photo by Peter Trimming at wikimedia. License: CC BY 2.0
 

項番11 ヴォルクの電気鉄道 Volk's Electric Railway

南東岸のトップリゾート、ブライトン Brighton のビーチを名物トラムが走っている。車体に書かれたVRまたはVERのイニシャルが示すとおり、名称を「ヴォルクの電気鉄道 Volk's Electric Railway」という。ヴォルクというのは、これを建設し、最初に運行した発明家マグナス・ヴォルク Magnus Volk のことだ。

開業したのは1883年、すでにロシアやドイツで実用化されていたとはいえ、イギリスでは初の電気動力による鉄道だった。先行例がすべて廃止された今では、世界最古の電気鉄道としてギネスブックにも載る貴重な存在になっている(下注)。

*注 ギネス世界記録の表記は、「今も運行している最初の公共電気鉄道 First public electric railway still in operation」。

鉄道は市営で、軌間2フィート8インチ半(825mm)。直流110Vで電化され、走行レールの間に設置されたサードレール(第3軌条)から集電している。

1990年に東端の区間が若干短縮されたため、現在の路線長は1.64kmだ。西の乗り場はビーチの中心、パレス・ピア(宮殿桟橋)Palace Pierの近くにある。そこから東へ、海岸道路とビーチの間にフェンスで囲まれた単線のか細い線路が延びている。ルートの中央に待避線のある駅があり、通常はそこで東行と西行が行き違いする。潮風を浴びながら東端まで10分ほどだ。


1971年の電気軌道
Photo by wilford peloquin at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
 

項番6 イースト・ヒル・クリフ鉄道(ヘースティングズ)East Hill Cliff Railway, Hastings
項番7 ウェスト・ヒル・クリフ鉄道(ヘースティングズ)West Hill Cliff Railway, Hastings

北部のスカーバラ Scarborough や南部のボーンマス Bournemouth と並び、高台と崖下を結ぶケーブルカー、いわゆるクリフ(崖)鉄道が複数残っている町が、南東岸の海浜リゾート、ヘースティングズ Hastings だ。旧市街をはさんで東と西に1本ずつあり、どちらも、架台の上に平床の車体を載せた小型車両で運行されている。

イースト・ヒル・クリフ鉄道は、ヘースティングズの旧市街 Old Town の東を限るイースト・ヒル East Hill に上っていく。1902年の開通で、長さ81m、高低差約50mで、勾配は780‰と険しく、イギリスで最も急勾配の鉄道とされる。

線路は、砂岩の層をなす崖に張り付くように設置されている。それで乗車中も、ビーチにある漁船団の本拠地ザ・ステード The Stade や英仏海峡の、晴れやかな眺めが楽しめる。頂部にある芝生の公園からは海景の大パノラマが広がるが、休憩施設などはない。


(左)イースト・ヒル・クリフ鉄道再開の日(2010年)
Photo by Oast House Archive at wikimedia. License: CC BY-SA 2.0
(右)山上駅の車内からの眺め(2010年)
Photo by Les Chatfield at wikimedia. License: CC BY 2.0
 

対するウェスト・ヒル・クリフ鉄道は歴史がより古く、1889年の開通だ。長さ150m、高さ52m、路線長が長い分、勾配は330‰に緩和される。

ウェスト・ヒル West Hill は、ナショナル・レールの駅がある中心街と、古くからの旧市街とを隔てている標高50~60mの丘で、頂部には海を見下ろす古城の廃墟がある。しかしクリフ鉄道のルートは、切通しの後、ずっとトンネルが続くため、山上駅を出るまで、外の景色はおあずけになる。


(左)ウェスト・ヒル・クリフ鉄道下部駅入口(2010年)
Photo by Les Chatfield at wikimedia. License: CC BY 2.0
(右)ルートの大半はトンネル(2010年)
Photo by Les Chatfield at wikimedia. License: CC BY 2.0
 

2本のクリフ鉄道の下部駅の間は500mほど離れている。間隙を埋めるようにビーチに沿って走る10インチ1/4(260mm)軌間のヘースティングズ・ミニチュア鉄道 Hastings Miniature Railway に乗るのもいいだろう。1948年の開業で、蒸機に似せたディーゼル機関車がオープン客車を牽いて走っている。

項番29 リントン・アンド・リンマス・クリフ鉄道 Lynton and Lynmouth Cliff Railway

リントン Lynton は、ブリストル海峡 Bristol Channel に面した断崖上にある町だ。背後はエクスムーア Exmoor と呼ばれる山深い土地のため、かつては貨物も旅客も海路に依存していた。船は崖下のリンマス Lynmouth 港に着く。貨物はそこで荷馬車に積み替えられて、リンマスまで高度差150mの急坂を上っていた。

この険路を解消すべく、1890 年に完成したのがクリフ鉄道だ。長さ263m、高低差152m。動力はウォーターバラスト(水の重り)で、上部駅にいる車両の床下タンクに水を注入し、下部駅の車両との質量の差で、坂を上下させる仕組みだ。

貨物輸送が主体だった鉄道も、道路の整備が進んだ1960年代以降は、観光客が利用の中心になった。この間に各地のクリフ鉄道はほとんど電気動力に転換されたが、リントンでは昔と変わらず、水の重りを利用している。乗車時間は2分余り、車両の海側のオープンデッキに立てば、海峡とそそり立つ断崖の迫力ある景観に目を奪われる。

なお、リントンには、バーンスタプル Barnstaple から軽便鉄道が通じていた時代があったが、現在はごく一部が保存鉄道(下注)として運行されているだけだ。町への公共交通機関は路線バスしかない。

*注 名称は商業運行時代と同じ、リントン・アンド・バーンスタプル鉄道 Lynton and Barnstaple Railway だが、わずか1.4kmの小規模路線。


(左)上部駅の車両(2018年)
Photo by Steven Manning at wikimedia. License: CC BY-SA 4.0
(右)車両デッキからの眺望(2014年)
Photo by Velvet at wikimedia. License: CC BY-SA 3.0
 

南西部のデヴォンとコーンウォールにも、注目すべき保存・観光鉄道が多数ある。続きはThe Memory Company ザ メモリー カンパニー 小物 グラス Arizona State Sun Devils 16oz. Electroplated Pint Glass

★本ブログ内の関連記事
 イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド北部編
 イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド中部編
 イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド南部編 II

 フランスの保存・観光鉄道リスト-北部編
 フランスの保存・観光鉄道リスト-南部編

«イギリスの保存・観光鉄道リスト-イングランド中部編

2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

BLOG PARTS